2016-07-21から1日間の記事一覧

小林多喜二「蟹工船」を読む21~30

小林多喜二「蟹工船」を読む21 二時でもう夜が明けていた。絆天の袖にカガシのように手を通しながら、漁夫が段々を上がって来て、ハッチから首を出したまま、はじかれたように叫んだ。 「あ、兎が飛んでる。-これァ大暴風(しけ)になるな。」三角波が立…